少額取引が可能で、ドルやユーロなどの安定した外貨を利用すればリスク回避しやすい投資と注目されている「FX」。初心者でも始めやすい投資でメリットもある一方、損失が生じるデメリットがないわけではありません。
こちらではFX初心者に向けて基本的な知識を始め、失敗を防ぐにはどのようにリスクヘッジするべきか詳しく解説していきます。
執筆者 小田原aki
関西出身・関東在住のライター
目次

FXとは為替レートの変動を利用して利益を生み出すことの出来る金融商品であり、「外国為替証拠金取引」のこと。通貨証拠金取引・外国為替保証金取引と呼ばれることもあります。

FXは数千円単位の少額資金でも大きな取引ができる点が魅力ですが、その分投資信託やインデックス株取引よりはハイリスク。そこをよく踏まえてからFXを始めましょう。
FX口座に元手として預ける「証拠金」を使って外貨を売買することで利益を得る金融取引ですが、「レバレッジ効果」が適用されるため、少ない資金で多額の取引が可能です。そのため気軽に始められる投資のひとつとして注目されています。

ドルやユーロをといった外貨を円で売買し、買値と売値の差額がプラスであれば利益となり、これを「為替収益」といいます。
さらにFXにはもう一つ「スワップポイント」というものがあり、これは2つの通貨を交換するときに生じる金利差の調整額として受け取り可能なポイントのこと。
日本のようにマイナス金利であるような金利が低い国の通貨を売り、高金利の国の通貨を買った場合、スワップポイントで利益を得ることが可能です。
具体的にはどのように利益がでますか?

まず為替収益から簡単に説明していきましょう。
例えば100円で1ドルを購入した後に、1ドル105円の売値がつけば差額の5円が為替収益となります。逆に1ドルが99円になった場合にドルを売却してしまうと1円の損失となります。
それでは「スワップポイント」はどうなりますか?

「スワップポイント」は為替決済時の損益とともに確定するので、特に何か設定する必要はありません。
米ドルでも日本よりは金利が高いので、ドルを保有することでスワップポイントが貯まることも。
あえて高金利外貨のトルコリラやメキシコペソを保有することで、大きな収益を上げる運用方法もあります。

FX取引では当たり前に使用される専門用語をチェックしておきましょう。利益追求はもちろん、リスクヘッジのためにも、しっかり把握しておきましょう。

投資信託やインデックス株式とは異なり、FXは自分の判断が大きく影響するので、まずは基本的な専門用語はしっかり押さえておきましょう。
| Lot(ロット) | 取引できる最小単位のこと。1000通貨、10000通貨などで現される。 米ドル/日本円の取引で1lotが1000通貨なら、1ドル×1000=1,000ドルが最小取引単位である。 |
|---|---|
| ポジション | 通貨を売買している状態のこと。買っている状態なら「買いポジション」、売っている状態なら「売りポジション」。 |
| レバレッジ | レバレッジとは担保である証拠金(保証金)の何倍もの金額で取引が可能なシステム。日本では最大25倍までが可能。 |
| スワップポイント | 2国間の通貨の金利差。スワップ収益を獲得する際の指標となる。少額だがほぼ毎日付与されるので、長期投資に◎。 |
| スプレッド | ある時点での通貨の売り・買い取引の差額。売値・買値には必ず差額があり、売値のほうが安い。FX取引における実質的な手数料である。 |
| 損切り | 損失を抱えている状態でポジションを決済すること。損切りの目安を決めてストップ注文しておけば、自動的に損切りが行われる。 |
| 強制ロスカット | 損失の拡大を防ぐために、強制的にすべてのポジションが決済されること。証拠金維持率が50%下回ると、大きな損失を防ぐために強制ロスカットが発動します。 |
| 証拠金維持率 | 証拠金維持率=(純資産-注文証拠金)÷ポジション必要証拠金×100で算出され、トレーダーが安全な取引をしているかどうかが分かる目安。 |

損切りと強制ロスカットはどちらも損失を含む状態での決済ですが、大きな違いは「損切り」は自分の意思で決済する、「強制ロスカット」はFX証券側が決済するという点です。

まずはエントリーの際に、「リスクをなるべく減らすには」・「損失が出たら」を考えて対処することが大切。損失を最小限に抑えるポイントを説明していきます。

FXはたとえ元手が4,000円でもレバレッジを最大限かけることで、10万円の取引が可能です。しかし初心者の方は闇雲にレバレッジをかけるのではなく、低いレバレッジでリスクを抑えた取引が懸命。
初心者の場合、実効レバレッジは3倍が限度だと言われています。

米ドルの場合、およそ4000円あれば4000×25=10万円となり、1000通貨の取引が可能です。最大レバレッジ25をかければ少額で大きな取引が可能ですが、その分損失が出た場合の補填額も大きくなります。

損切りと言われるストップロスの注文を入れておくなど、なるべく利食いや損失を大きくしない手段を予め取っておきましょう。ストップロスの注文はエントリー時に入れておくのが◎。取引をはじめるとどうしても冷静な判断がしづらくなります。

強制ロスカットが発動されると「失敗」と言えるでしょう。通貨購入した国で紛争・災害が起こった場合には予想に反して通貨が急落することもありますが、そもそもストップロス注文をしておくと、損失は少なく済みますよ。

FXは利益確定のタイミングが難しいため、「利食い」という利益確定取引があります。為替相場が反転して利益を吐き出してしまうことがあるため、利益の目安を決めて決済することです。
とくにFX初心者の方は利益確定の取引のタイミングを見極めるのが難しいもの。まずは利食いの水準も決めておきましょう。

利益確定とストップロスの注文を同時に出せる「OCO注文」もリスクヘッジには非常に役立つ手段です。

今回こちらでは、初心者に向けて「FXのイロハ」からご紹介していきました。以下のポイントは最低限、備えてからFXを始めましょう。
FXを始めるポイント
上記で、特に重要なのが「損失を最小限に留める」ために、失敗を防ぐ手段を講じること。そのためにはどの様な対策が採れるのか、しっかり学んでからFXを始めてくださいね。
FXの投資についてはウェブサイトや書籍、またセミナーで学ぶことができるので、そういったものも利用してみましょう。
FXの2つの収益とは?